以前はノミダニは暖かい季節にだけ予防すれば良いと思われていました。
しかし、最近では、寒い時期でもノミやダニの被害が増えています。これは、犬や猫の飼育環境が屋内中心になってきて、動物を取り巻く環境の中で季節による気温の変化などが、昔と比べて小さくなっているからです。この影響で犬猫に寄生するノミやダニも気温の低下などで活動が低下する期間が少なくなっているのです。そのため、以前と比べて年間でノミやダニを予防しなければならない期間は長くなっている傾向にあります。
また、ノミやダニの病気は人間にもうつります。ただかゆいだけではなく、様々な寄生虫や、ライム病や猫ひっかき病、最近話題のSFTS(重症血小板減少症候群)など、未だに治療法のない病気が多いのも特徴です。たかがノミ・ダニ、されどノミ・ダニ。大切な動物だけでなく、ご自身を守るためにももう一度考えてみませんか?
※ホームセンターやインターネット通販の予防薬にご注意ください。
動物病院で扱ってる薬は医薬品です。それ以外のところで売ってる薬は医薬部外品です。医薬品と医薬部外品の間には歴然とした効果の差があり、市販のノミの薬は最初から20%ほどの効果しかなく、付けても効きません。よく、市販の薬でノミの予防をしてますと言われる方がいますが、ノミが全く落ちてないのが現実です。たとえ少し安くても、効き目がない薬にお金を使うことは結局無駄になります。100%効果がある、動物病院の医薬品をお使いください。
※唐津という土地柄、ノミ/ダニの予防は必須です。
最近の温暖化により、真冬でもノミ、マダニの寄生をよく見かけます。実際に1月の寒空の中、うちの愛犬シロにもマダニが付いていました。マダニは冬でも草の中で動物が通りかかるのを待っています。唐津という土地柄、まだまだ自然や草木がたくさん残っていますので、ダニの予防は一年通して必要です。特に唐津地区に一番多いダニはフタトゲチマダニです。これは、人間の病気で話題のSFTS(重症血小板減少症候群)を媒介するダニです。もちろん、犬にもバベシアなど命に関わるような病気を媒介します。
ノミ・ダニ予防のタイミング
唐津市ではほぼ一年中、毎月1回予防薬の処方が必要です。
お薬のみの処方も出来ますが、出来れば簡単な健康チェックや爪切り等も同時に出来ますので、ご来院されることをお勧めします。
検査・治療の費用
フロントライン |
2kg〜10kg未満 |
1,400円/回(税抜) |
10kg〜20kg |
1,600円/回(税抜) |
20kg〜40kg |
1,800円/回(税抜) |
40kg〜60kg |
2,000円/回(税抜) |
猫 |
1,200円/回(税抜) |
フォートレオン |
犬のみ |
2〜4kg未満 |
1,350円/回(税抜) |
4〜8kg未満 |
1,400円/回(税抜) |
8〜16kg未満 |
1,450円/回(税抜) |
16〜32kg未満 |
1,600円/回(税抜) |
ブロードライン |
猫のみ |
2.5kg未満 |
2,000円/回(税抜) |
2.5〜7.5kg未満 |
2,100円/回(税抜) |
アドボケート猫用 |
0.4ml |
1〜4kg未満 |
1,200円/回(税抜) |
0.8ml |
4〜8kg未満 |
1,260円/回(税抜) |
アドボケート犬用 |
0.4ml |
1〜4kg未満 |
1,800円/回(税抜) |
1.0ml |
4〜10kg未満 |
2,700円/回(税抜) |
2.5ml |
10〜25kg未満 |
3,000円/回(税抜) |
ネクスガード |
超小型犬11.3 |
1.8〜4.5kg未満 |
1,710円/回(税抜) |
小型犬28.3 |
4.5〜11kg未満 |
1,804円/回(税抜) |
中型犬68 |
11〜27kg未満 |
2,050円/回(税抜) |
大型犬136 |
27〜55kg未満 |
2,280円/回(税抜) |
マイフリーガード(犬) |
2kg〜10kg未満 |
1,200円/回(税抜) |
10kg〜20kg |
1,400円/回(税抜) |
20kg〜40kg |
1,600円/回(税抜) |
40kg〜60kg |
1,800円/回(税抜) |
マイフリーガードα(犬) |
5kg未満 |
1,300円/回(税抜) |
5kg〜10kg |
1,400円/回(税抜) |
マイフリーガードα(猫) |
|
1,200円/回(税抜) |
※お薬の種類はペットちゃんの状態や飼い主様のご要望を考慮してご提案いたします。
よくあるご質問
- ノミやマダニはどこで付くんですか?
- ノミやマダニは道端の草などに付いて、動物が通りかかるのを待っています。また、野良猫や他の犬からもらうこともあります。
- ノミやダニって刺されてかゆいだけなんでしょ?
- ノミやマダニはウイルスや細菌、リケッチアや寄生虫などたくさんの病原体を媒介します。猫の猫ひっかき病や瓜実条虫をノミは媒介しますし、マダニはバベシアやライム病、SFTS(重症血小板減少症候群)などを媒介します。どれも、動物だけでなく、人間にもうつる可能性があり、しかも、病気によっては治らないものもあります。また、継続してノミに刺されていると、いずれ、ノミアレルギーになります。一度ノミアレルギーを起こすと治ることはありません。
- ノミやマダニの予防はいつまですればいいのですか?
- ノミやマダニは暖かい季節にだけと思われがちですが、ノミは気温が上がり始める3月くらいから出始め、梅雨時期に爆発的に増えます。また、最近は室内で飼われている動物が多いため、室内だと一年中気温が高く、冬でもノミが居続けます。マダニは地域にもよりますが、一年中います。ですので、基本的にはどちらも一年中予防しておいた方がいいでしょう。
- マダニがいました。どうしたら良いですか?
- マダニが毛についていたら、セロハンテープのようなもので貼りつけてそのまま水に流すか、袋に入れて捨ててください。決して、潰さないでください。潰すとダニの体内にいる病原体を空気中にばらまき、それを吸入して感染する可能性があります。また、皮膚に食い込んでいる場合は無理にとると皮膚に刺さっている針が残り、ずっと痛みと炎症の元になります。マダニは予防薬を付けると自然に落ちて死にますので、決して無理にとらないで病院の薬をつけてあげてください。
- ノミがいました。どうしたら良いですか?
- 外飼いはもちろん室内飼いでもノミはつきます。室内で飼っていてノミを見る場合は家の中にすでにノミの巣があります。ノミは光の当たらないところを好み、家具の下や裏、畳の裏や押入の奥などに潜みます。バルサンなどの殺虫剤は補助にはなりますが、そういった家の隅々までは届かず、完全に駆除することはできません。
室内のノミの駆除方法は是非病院で相談してください。一度家の中でノミを繁殖させてしまうと、完全に駆除できるまで、かなりの手間と時間がかかります。今いるノミを駆除するため、そして、ノミを持ち込ませないための予防が重要です。
スタッフアドバイス
市販の薬ではノミやマダニの完全予防はできません。
一度ノミを室内に持ち込むと駆除が大変ですし、マダニは治療不可能な病気を人間に媒介します。何よりも自分や動物たちを守るために、100%効果がある、動物病院の予防薬を使ってください。
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