こんにちは、唐津市のかがみ動物病院です。
久しぶりの院長の投稿です。
今回は、動物病院としての当院の方針についてお話しします。
当院は、できる限り迅速に診断し、治療方針を提示することが患者様の利益になると考えております。
早く診断するためには、イニシャルデータベースを作成しないといけません。イニシャルデータベースとは、最初に血液検査、レントゲン、エコー、尿検査などを必要に応じて選ぶのではなく、同時に全てやることで病気を見落とさないようにしましょう、という考え方です。
以前は咳をしてたら胸のレントゲン、下痢してたら糞便検査、血尿してたら尿の検査など、個別の病気に焦点を当てて検査することが主流でした。しかし、内臓の異常で血尿や咳や下痢してることもあり、もっと総合的に判断しましょうというのが現在の考え方になってます。
最初に検査が多くなると、当然患者様、飼い主様の負担は大きくなるかと思います。検査をする側としては、心苦しいなーと思いながらやっているのも実は本音なのです。
ただ、一番避けたいのは病気を見逃すことだと思っています。見逃したことでもし助けることができなくなってしまったら目も当てられません。
動物たちが長生きするようになった現代、やはりよく遭遇するのは腫瘍になります。お腹の腫瘍はエコーが必要ですし、肺の腫瘍もレントゲンが必要ですし、心臓の腫瘍はエコーが必要になります。また、それらも早期であればCTも必要になってきます。
最近、検査費用が高い!!と思われている方も多くおられるかと存じますが、私は一つでも病気を見つけて早期に診断をつけることが最優先と思っております。どうか、ご容赦ください。