こんにちは、唐津のかがみ動物病院です。
今年の9月は、とても彼岸花が綺麗でした。いつも、平日に最盛期がアタたりして、少し枯れ始めた彼岸花を見ることが多いのですが、今年は連休に見頃が当たってくれて、とっても綺麗な彼岸花を見ることができました。
こんなに書くと、彼岸花大好きのように見えますが、子供の頃はとても嫌いな花でした。あの、色と形でしょうね、嫌だったのは。でも、大人になるとだんだん好きになってきて、毎年この時期が楽しみになってます。
以前に、当院で経験したスイセン中毒の話をしましたが、彼岸花もスイセンの仲間です。ということは、当然、毒性があります。むしろ、スイセンよりも彼岸花の毒のほうが有名ですね。
彼岸花を触っただけで中毒になると思っている人もいますが、触っただけでは何も問題になりません。食べた場合が問題です。
じゃ、どこを食べたら問題かというと、彼岸花は花から根っこまで全てに毒性があります。その中でも、とくに、球根部分(鱗茎)に強い毒性があります。
当院で経験したスイセン中毒も球根を食べたことで起こりました。致死量はスイセンと同じ球根1っこ分とのことです(人間の致死量)。
スイセンも彼岸花もじつは食べることができる花でもあるのですが、それは、球根を数日間水にさらして、毒性を抜いた場合です。お城や田んぼに彼岸花が多い理由は飢饉や籠城した際に非常食として食べるために植えたからだそうです。
スイセンも彼岸花も結構強力な毒性があり、実際経験すると本当に大変な目にあいますので、くれぐれも誤食しないように注意してください。