こんにちは、唐津のかがみ動物病院です。
今日は、朝から晴れて、気持ちのいい天気でした。
皆さん、スイセンご存知でしょうか。
スイセン属(スイセンぞく、学名: Narcissus)は、ヒガンバナ科(クロンキスト体系ではユリ科)の属のひとつ。この属にはニホンズイセンやラッパズイセンなど色や形の異なる種や品種が多くあるが、この属に含まれるものを総称してスイセンと呼んでいる。
という事です。
良く庭先に植えてある植物ですよね。
しかし、このスイセン、かなり強力な毒性があります。
スイセン
- 全草にリコリン( lycorine )やシュウ酸カルシウム( calcium oxalate )などの有毒成分が含まれる。とくに球根の部分の毒性が高い。
- 激しい嘔吐、下痢、胃腸炎
- 有毒植物で毒成分はリコリン (lycorine) とシュウ酸カルシウム (calcium oxalate) など。全草が有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。スイセンの致死量は10gである(人)。食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。中毒は初期に強い嘔吐があり摂取物の大半が吐き出されるため症状が重篤に到ることは稀であるが、鱗茎を浅葱(あさつき)と間違えて食べ死亡した例がある。
リコリン (lycorine) は、植物に含まれる有毒成分として知られるアルカロイドの一種である。
ヒガンバナ科の植物(ヒガンバナ、スイセンなど)に含まれるアルカロイドであるノルベラジンアルカロイドの範疇にある。催吐作用があり、多量に摂取すると死亡する。ただ、ヒトに対する致死量は10gと、アルカロイドの中では比較的毒性は強くない。 ヒガンバナ中のリコリンの濃度は、生の鱗茎中に 0.5 mg/g、生葉中に 0.3 mg/g[1]で、キク科植物に対するアレロパシー作用の主成分となっている。
熱に対しては安定しているが、水溶性が高く、ヒガンバナのアレロケミカルとして認識されつつある。このため古くはヒガンバナを飢饉に際して食するときに、数日間流水にさらすことで食用にしていた。しかし食用としていたのは主に江戸時代以前であり、知識が無く中毒で死ぬ人数も相当数いたとされる。 また、ヒガンバナから加工される生薬「石蒜(セキサン)」の薬効は、この物質に由来する。
南アフリカなどの乾燥地帯に居住するサン人などは、現地に生えているヒガンバナ科の植物に含まれるリコリンを、矢毒として利用する。
シュウ酸カルシウム
わずかな量のシュウ酸カルシウムを摂取しただけでも、口と喉にひどい灼熱感を持って腫れ、窒息をもたらす。量が多い場合は深刻な消化器障害と呼吸困難を引き起こし、量によっては、昏睡や死亡に至る。深刻なシュウ酸中毒からでも回復することはあるが、不可逆的な肝臓と腎臓の障害が残る場合がある。パイナップルを食べた時に口内が荒れる原因として知られる。また、生のサトイモの茎や葉にも多く含まれており、誤って摂取した際、突き刺さるような刺激を口内に受けることになる(乾燥していないサトイモの茎を食用に調理できるものは、特別に品種改良されたものに限られる)。
この二つの毒性を持った、かなり危険な植物、それがスイセンです。
今、このスイセンを食べたわんちゃんが入院中です。とっても、嘔吐、下痢が激しく、腸も動いてない状態です。
とっても、かわいがっておられる飼い主様なので、なんとしても助かってほしいです。
それにしても、スイセンを食べると、こんなひどい状態になるなんて、、、それほど、症状がひどいです。
皆様、お気をつけ下さい。