こんにちは、唐津のかがみ動物病院です。
昨日、一昨日は春一番の名の下、冷たい雨と風が吹き荒れてましたが、今日はきれいに晴れて、いいお天気でした。
ここ一ヶ月で、3人の方の歯折(歯が折れたり欠けたりする事)に遭遇しました。
みなさん、原因不明で頬の所が腫れたという病歴をお持ちです。
普通、こういう場合、歯槽膿漏が関連していると考えるのですが、皆さん、歯槽膿漏はありませんでした。
昔から、犬の頬の部分が腫れる事を「第3臼歯症候群」というと習った事があります。
症候群というのは、はっきりした原因が分からず、いろんな症状が出ることを言います。
昔は歯石を取ったりあんまりしてなかったし、歯の分野は発達してなかったので、こういった歯槽膿漏以外の歯折からくる歯髄炎も含んで症候群と言っていたのでしょうね。
皆さん、過去の生活をお聞きすると、蹄やガムなどの固い物をやった事があったり、固い物を噛む習慣があったりなど心当たりがありました。
犬の歯石を取るために固いガムをやる、事は、本当にいけないですね。
こういった歯折は一生の歯髄炎につながります。